松山は、ありのままの自分でいられるまち。温かな空気感に満ちています。

  • 佐藤 淳・由希さん夫婦

移住した理由を教えてください。

(淳さん)一番の理由は、子どもとの時間を大切にしたかったからです。前職のIT企業では仕事に追われる日々で、このままでいいのかという思いが募っていました。いつか事業を始めたいという思いもあり、下の子の誕生を機に移住を決意しました。
私たちは千葉県で生まれ育ち、松山には縁もゆかりもありませんでした。それでも松山を選んだのは、美しい海や山が身近にあって、自然豊かな環境が農業を始める条件に合っていたからです。初めて訪れたとき、想像以上に魅力を感じ、「ここにしよう」と直感的に決断しました。市役所に移住や就農の相談をしたときも、詳しくアドバイスしてくださり、自治体の柑橘栽培の支援体制が整っていたことも大きな後押しとなりました。

移住して良かったことは何ですか。

(淳さん)千葉に帰省すると、みんながせかせかしているように感じますが、松山の人には「譲り合い」の気持ちがあるように思います。電車に乗れば、見知らぬ方が子どもに話しかけてくれたり、若い子が席を譲ってくれたりします。そういう温かな交流が小さい頃から染み付いているのかなと思います。
(由希さん)私たちが暮らす北条地区は、お祭りがあることでご近所さんとの距離がすごく近いなと思います。最初は観光気分だった私たちも、お祭りに参加してみると、あっという間に打ち解け、子どもたちも仲良くなって、休日を一緒に過ごすお友達もできました。
(淳さん)それから松山に来て感動したのが、近所のスーパーで手に入る鯛やブリなどの魚が美味しいことです。特に鯛は本当に弾力が全く違います。価格もお手頃なので、家族で手巻き寿司を楽しむことが定番になりました。

友達が松山に来るなら一緒にどこへ行きたいですか。

(由希さん)松山城には連れて行きたいですね。地元の千葉には城跡はあっても現存する天守がないので、きっと喜んでもらえると思います。
(淳さん)瀬戸内海が本当に奇麗なので、北条の道の駅「風和里」の前の海がお薦めです。親戚の子どもたちも大喜びでした。
(由希さん)どこへ行くにも近いので、1日で観光やアウトドアなど、いろいろなアクティビティを詰め込んでも無理なく帰宅できるのがいいですね。まさに「コンパクトシティ」だということを実感します。

今後の展望について教えてください。

(淳さん)地域のいろいろな人たちと関わり合いながら、地域活性化に貢献していきたいと思っています。「幼稚園の子どもたちを園地に呼んで収穫体験をしてもらうなど、地域に根ざした活動ができたらいいね」と妻とも話しています。地域の方々との交流を通して、私たち自身も成長していけたらと思います。
(由希さん)人も気候も穏やかな松山でのライフスタイルを、これからも変わらず続けていきたいです。

松山市の魅力は何ですか。

(淳さん)松山の魅力は、何といっても「人の良さ」に尽きると思います。人付き合いを含めて、生活の中でストレスを感じることがほとんどありません。むしろ、心が満たされていく、そんなまちですね。今では、実家から松山に戻ってくると、「帰ってきた」感があるんです。そのくらい、松山が私たち家族の肌に合っていたんだと思います。子どもたちものびのびと楽しそうでうれしいです。
(由希さん)初めて松山に来たときも、初めてな気がしないほど居心地が良く、その感覚は今も変わりません。この温かい空気感が、松山の大きな魅力だと思います。

ありがとうございました。