
現在、どのような活動をしていますか。
私は、淡路島から三津浜地区に伝わったといわれる人形浄瑠璃「伊予源之丞」を披露しながら、次世代に継承する活動を行っています。
現在、メンバーは10名程度で月に2~3回練習を重ね、毎年7月10日に行われる三津恵美須神社の夏祭りを始め、年に7~8回公演しています。もともと私の両親が人形遣いをしていたのですが、今から20年ほど前に父から人が足りないから手伝ってほしいと言われたことがきっかけで始めました。
一人でも多くの方に、特に若い世代の方に興味を持っていただきたいとの思いから、地元の小学校をはじめ、いろいろな場所で活動しています。
また、人形浄瑠璃に対する敷居の高さや難しいといったイメージをなくし、高い技術がなくても、限られた人数でも演じられるようにと、数年前にオリジナルの演目を制作しました。見た方が自分もやってみたいなと思っていただけるように、これからも創意工夫を凝らしていきたいです。
松山の魅力を教えてください。
松山の魅力は、やはり「コンパクトシティ」です。三津浜の宮前地区に住んでいるのですが、空港も港もすぐそばにあります。中心部も近く、身近なところに全てがそろっているので、暮らすことに不便さを全く感じません。
食べ物がおいしいことも魅力です。柑橘はもちろん、野菜もおいしいです。5月に採れるそら豆は本当においしいので、県外の人にもぜひ食べてもらいたいですね。
もし、県外から初めて松山へ遊びに来られる方を案内するとしたら、松山城と道後温泉は外せません。歴史や文化に触れて、その後においしいものを食べていただく、そんなプランを提案したいです。
子どもたちに伝えたいことはありますか。
どんなことでもいいので興味を持ってもらいたいです。そして、興味を持ったことにどんどんチャレンジしてもらいたいです。何かに興味を持つことは本当に大切なことで、興味を持つことがきっかけで、新しい経験はもちろん、思いもよらない出会いにつながるかもしれません。
私も、外国人観光客の方に向けた公演を考えるようになり、冒頭の挨拶が英語でできるようになればと、最近、英会話に挑戦し始めました。皆さんも、「これをやりたい!」という感情が生まれたら、ぜひ行動に移してみてください。きっと次の新しい世界が広がると思います。
ありがとうございました。
身近なところに全てがそろっていることが、松山の魅力です。