松山は、野球が文化として息づくまちだと実感しています。

  • 千原宏之さん

現在、どのような活動をしていますか。

2000年2月に「社会人野球(ノンプロ)の灯を消すな」という思いで、昭和34年度生まれの同級生3人で「松山フェニックス」を立ち上げ、現在は代表を務めています。市民チームを立ち上げたご縁から、FM愛媛でラジオ番組のパーソナリティーもさせていただいています。「松山フェニックスとスポーツ仲間たち」という番組で、チームのこと、野球に対する自分の思いなどを発信しています。

松山フェニックスの活動で、心に残っている出来事は何ですか。

一番の思い出は、創部15年目の2014年に初めて出場した都市対抗野球です。会場の東京ドームで市長が始球式をしてくださいました。試合前のオーロラビジョンに松山市の市歌にのせて道後温泉、松山城などが大きく映し出され、それを見たときは思わず涙が出ました。「これで少しは松山に恩返しができたかもしれない」と感じた瞬間でした。

また、出発の日には松山空港で壮行式を開いていただき、市長もユニフォーム姿でエールを送ってくれました。これほど温かく送り出してくれる自治体は、全国でも他にないと思います。

松山にとって野球とはどのような存在でしょうか。

松山は、野球が単なる競技ではなく“文化”として根付いているまちだと思います。正岡子規の時代からの歴史があり、野球が市民の生活に溶け込み、応援する姿勢が文化として受け継がれているからこそ、“野球王国・松山”と呼ばれているのではないでしょうか。

昨年9月には、社会人野球三大大会の一つである「第49回全日本クラブ野球選手権」が、坊っちゃんスタジアム・マドンナスタジアム他1球場で開催されました。厳しい予選を勝ち上がり、本戦に挑んだ各チームの選手から「坊っちゃんスタジアム」の素晴らしさに驚嘆の声が上がり、皆さん口を揃えて「また坊っちゃんで試合がしたい」と語ってくれました。また、大勢の松山市民が応援に駆けつけてくれ、大いに盛り上がった大会になりました。改めて「野球王国まつやま」の野球熱の高さを全国に発信できたのではないかと感じております。

松山の魅力を教えてください。

松山はたくさんの魅力であふれていると思います。まず人の温かさ、人情。これは松山の宝物ですね。また、歩いて楽しめることも松山ならではの魅力。情緒ある風景が点在していて、散策すればこのまちの良さがもっと見えてくると思います。

さらに、スポーツ環境も素晴らしいですね。かつて市営球場や陸上競技場、市営プールがあった堀之内公園は私にとって原点ですし、坊っちゃんスタジアムやアクアパレット、愛媛県武道館などの施設は、全国的に見ても恵まれています。野球、サッカー、バスケットだけでなく、なぎなたや弓道などの武道も盛んで、スポーツと観光を掛け合わせた「スポーツツーリズム」でも可能性があると感じています。

子どもたちに伝えたいことはありますか。

松山に根づく野球という文化を伝えていきたいですね。この文化は、人とのつながりや地域への思いがあってこそ続いてきたものです。特に野球に関わる人には、こうしたつながりを大切にしながら、野球だけでなく幅広い分野の人と交流し、スポーツ全体を盛り上げてほしいと願っています。

そして若い人にはぜひ一度外に出て学び、いつかまた故郷・松山のために力を発揮してほしいです。それがこのまちをより良くしていく力になると信じています。

ありがとうございました。

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